【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
その態度はやっぱりいつもの零士で、私は感謝するべきなんだろうけれどしたくないなと思ってしまう。
まあでも、あとでちょっとだけお礼は言っておくか……一応。
「……“唯一”なら、仕方ないか……」
そう硬い声で言ったのは石井君。
忍野君は戸惑うばかりで……。
田神先生は、悔しそうにギリッと奥歯を噛んでいた。
“唯一”に関しての話は部屋の外に出た三人にも伝えられ、今日のところは解散となった。
みんな納得はしていないみたいだったけれど……。