【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
そして永人も同じように自分の指先に傷をつけ私のグラスに血を一滴落とした。
「……ちなみに何してんだ、それ?」
その行動を一通り見届けてから忍野君が聞いて来る。
「ああ、これはね」
と、私は自分の分のグラスを持ちながら答えた。
「主に永人に必要なことなんだけど……。永人、私の血以外はあまり飲めなくなってて……」
「ああ、そういえば“唯一”を見つけた吸血鬼は相手の血しか受け付けなくなることがあるって聞いたことあるな」
忍野君はどこからかそんな情報を聞いていた様で、そのままスムーズに話が進む。
「でも私、嘉輪の純血種の血が入っちゃったでしょう? 純血種の血は普通の吸血鬼には強すぎて危ないんだって」
「へぇ~それは知らなかった。やっぱり純血種って色んな意味で特別なんだな」
その相槌にコクリと頷いて続けた。
「だから、こうやって血液パックに私の血を一滴だけ混ぜて慣らしていけばいいんじゃない?って嘉輪が」
説明しながらそれを話してくれたときの嘉輪を思い出す。
自分の母親もそんな感じで慣らしていったんだと説明してくれた。
ただ、その後で何とも言えない表情をしてなにやら呟いていたんだけど……。
「お父さんには別の目的もあったみたいだけど……」
って、どういう意味だろう?
「……ちなみに何してんだ、それ?」
その行動を一通り見届けてから忍野君が聞いて来る。
「ああ、これはね」
と、私は自分の分のグラスを持ちながら答えた。
「主に永人に必要なことなんだけど……。永人、私の血以外はあまり飲めなくなってて……」
「ああ、そういえば“唯一”を見つけた吸血鬼は相手の血しか受け付けなくなることがあるって聞いたことあるな」
忍野君はどこからかそんな情報を聞いていた様で、そのままスムーズに話が進む。
「でも私、嘉輪の純血種の血が入っちゃったでしょう? 純血種の血は普通の吸血鬼には強すぎて危ないんだって」
「へぇ~それは知らなかった。やっぱり純血種って色んな意味で特別なんだな」
その相槌にコクリと頷いて続けた。
「だから、こうやって血液パックに私の血を一滴だけ混ぜて慣らしていけばいいんじゃない?って嘉輪が」
説明しながらそれを話してくれたときの嘉輪を思い出す。
自分の母親もそんな感じで慣らしていったんだと説明してくれた。
ただ、その後で何とも言えない表情をしてなにやら呟いていたんだけど……。
「お父さんには別の目的もあったみたいだけど……」
って、どういう意味だろう?