【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
でも、今まで頑なに認めてくれなかったのにそう簡単に変えられるんだろうか?
本当に永人との仲を認めてくれているのかも疑わしくて、気軽に了承出来ない。
それに何より――。
「良いわけあるか。てめぇが聖良を狙ってたことくらい分かってんだぜ? そんな男と二人きりになんてさせるかよ」
私を少し強引に引き寄せて抱き込む永人。
田神先生に威嚇でもしそうな勢いの彼にそうだよね、って思う。
例え私が良いと言っても、永人は許さないだろう。
でもそれくらい田神先生だって予想してると思うんだけど……。
「……はぁ、とりあえず聞いてやれよ」
ため息とともに、意外なところから田神先生を擁護する声が上がった。
愛良の金魚のフ――もとい、ずっと愛良のそばにいて成り行きを見守っていた零士だ。
「斎がこれだけ情けない顔をしているってことは大丈夫だ。本気で話がしたいだけだろ」
「……零士……情けない顔って……」
擁護してくれているとはいえ、けなされている様にも聞こえる言葉に田神先生は項垂れていた。
その姿がまた情けなく見えて、零士の言葉もあながち間違いじゃないのかもと思い始める。
「……本当にお姉ちゃんに何もしないですか?」
さらに愛良もそう確認のための質問を口にした。
本当に永人との仲を認めてくれているのかも疑わしくて、気軽に了承出来ない。
それに何より――。
「良いわけあるか。てめぇが聖良を狙ってたことくらい分かってんだぜ? そんな男と二人きりになんてさせるかよ」
私を少し強引に引き寄せて抱き込む永人。
田神先生に威嚇でもしそうな勢いの彼にそうだよね、って思う。
例え私が良いと言っても、永人は許さないだろう。
でもそれくらい田神先生だって予想してると思うんだけど……。
「……はぁ、とりあえず聞いてやれよ」
ため息とともに、意外なところから田神先生を擁護する声が上がった。
愛良の金魚のフ――もとい、ずっと愛良のそばにいて成り行きを見守っていた零士だ。
「斎がこれだけ情けない顔をしているってことは大丈夫だ。本気で話がしたいだけだろ」
「……零士……情けない顔って……」
擁護してくれているとはいえ、けなされている様にも聞こえる言葉に田神先生は項垂れていた。
その姿がまた情けなく見えて、零士の言葉もあながち間違いじゃないのかもと思い始める。
「……本当にお姉ちゃんに何もしないですか?」
さらに愛良もそう確認のための質問を口にした。