【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「……気が強いお前がそうやって俺にだけ見せる顔、マジでそそられる。……なぁ、抱かれる気にならねぇか?」
「ならないよっ!……それは、ちゃんとベッドが、ぃぃ……」
調子に乗った永人を叱りつつ、嫌だとは言わない……言えない。
「残念。まあいいさ、今は印つけるだけで。たっぷりつけて、ドロドロに溶かして……あのクソセンコーの存在をお前の中からすべて消してやる」
「永人……」
「聖良、お前がその目に映す男は俺だけでいい。その心を占めるのは俺だけでいい」
いつになく真剣な目が見下ろしてくる。
その独占欲や執着を嬉しいと感じる私はおかしいだろうか?
でも、そんな永人を受け入れると彼は喜んでくれるから……だから、私はこれでいいんだって思う。
ついさっき、田神先生の思いをちゃんと受け止めておきたいって思った。
私のためにその恋心を終わらせてくれたから。
なのに、もう気持ちは永人にしか向けられなくなってる。
私、残酷だな……。
そう思うけれど、もうどうしようもない。
ただ一人を選んでしまったら、他の相手には残酷になってしまうもの……。
それを私は知ってしまった。
だから、あとは貫き通すだけ。
私の“唯一”は永人。
彼は私のもので、私は彼のもの。
誰一人として、私達を引き離そうとするものは許さない。
永人のキスで溶かされてなお、心に宿る一本の芯にその決意を誓った。
「ならないよっ!……それは、ちゃんとベッドが、ぃぃ……」
調子に乗った永人を叱りつつ、嫌だとは言わない……言えない。
「残念。まあいいさ、今は印つけるだけで。たっぷりつけて、ドロドロに溶かして……あのクソセンコーの存在をお前の中からすべて消してやる」
「永人……」
「聖良、お前がその目に映す男は俺だけでいい。その心を占めるのは俺だけでいい」
いつになく真剣な目が見下ろしてくる。
その独占欲や執着を嬉しいと感じる私はおかしいだろうか?
でも、そんな永人を受け入れると彼は喜んでくれるから……だから、私はこれでいいんだって思う。
ついさっき、田神先生の思いをちゃんと受け止めておきたいって思った。
私のためにその恋心を終わらせてくれたから。
なのに、もう気持ちは永人にしか向けられなくなってる。
私、残酷だな……。
そう思うけれど、もうどうしようもない。
ただ一人を選んでしまったら、他の相手には残酷になってしまうもの……。
それを私は知ってしまった。
だから、あとは貫き通すだけ。
私の“唯一”は永人。
彼は私のもので、私は彼のもの。
誰一人として、私達を引き離そうとするものは許さない。
永人のキスで溶かされてなお、心に宿る一本の芯にその決意を誓った。