【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
海外から来たという吸血鬼達は通訳を介すから時間もかかるし。
でもそんな挨拶だけで時間がかかった分、日が落ちるまではあと少しという頃合いになる。
新月が上昇の月という吸血鬼は本当に少ないらしい。
だから、今夜が上昇の月である私と永人には有利に働くはず。
チラリと窓の外を見ると、空は赤く染まっている。
闇の色も入り混じってきていて、夜が近い事が分かった。
これなら挨拶が終わる頃には日が暮れているかな、と軽く安堵した頃。
「あ、あれ?……何だか、ふらつくような……?」
はじめに愛良が体を揺らして倒れた。
「愛良⁉」
すぐに零士が受け止めたからどこかにぶつけたりはしなかったけれど、そのまま起き上がることが出来ないみたいでもたれかかっている。
「お、ねぇちゃ……何か、おかしい……気をつけ、て」
「愛良!」
言い終えると、愛良はぐったりと零士の腕に体を預けた。
一応目は半分開いているし、辛そうだけれど呼吸もしている。
意識はあるみたいだけれど、話すことも出来ないくらい辛いみたいだった。
一体何が……?
そう考えている間にも会場中で倒れる人が続出する。
突然倒れるというよりは、ふらついて膝をつき、そのままくずおれるような感じ。
嘉輪も正輝君と一緒に倒れるところが見えた。
でもそんな挨拶だけで時間がかかった分、日が落ちるまではあと少しという頃合いになる。
新月が上昇の月という吸血鬼は本当に少ないらしい。
だから、今夜が上昇の月である私と永人には有利に働くはず。
チラリと窓の外を見ると、空は赤く染まっている。
闇の色も入り混じってきていて、夜が近い事が分かった。
これなら挨拶が終わる頃には日が暮れているかな、と軽く安堵した頃。
「あ、あれ?……何だか、ふらつくような……?」
はじめに愛良が体を揺らして倒れた。
「愛良⁉」
すぐに零士が受け止めたからどこかにぶつけたりはしなかったけれど、そのまま起き上がることが出来ないみたいでもたれかかっている。
「お、ねぇちゃ……何か、おかしい……気をつけ、て」
「愛良!」
言い終えると、愛良はぐったりと零士の腕に体を預けた。
一応目は半分開いているし、辛そうだけれど呼吸もしている。
意識はあるみたいだけれど、話すことも出来ないくらい辛いみたいだった。
一体何が……?
そう考えている間にも会場中で倒れる人が続出する。
突然倒れるというよりは、ふらついて膝をつき、そのままくずおれるような感じ。
嘉輪も正輝君と一緒に倒れるところが見えた。