【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
ほぅ、と息をつく。
これで、今度こそ誰にも私達を引き裂くことは出来ない。
新月の夜が終わって始祖の力を使えなくなっても、だ。
そのための契約。
そのための誓いなのだから。
永人に向き直り、そのことを告げる。
「永人……これでもう私達を邪魔するものはないよ」
口調も戻って来た。
始祖の力が馴染んできたみたい。
その変化に目を瞬かせる永人に、私は幸せの笑みを向けた。
「私を奪っていいのはあなただけだよ、永人」
目を見開いた永人は、「ははっ!」と声を上げて笑うといつもの不敵な笑みを浮かべる。
「ああ、お望み通り奪いつくしてやるよ。全霊を掛けて、お前のすべてを」
そして、その言葉の通りに私を引き寄せ唇を奪う。
周囲の目なんて、気にしなかった。
これで、今度こそ誰にも私達を引き裂くことは出来ない。
新月の夜が終わって始祖の力を使えなくなっても、だ。
そのための契約。
そのための誓いなのだから。
永人に向き直り、そのことを告げる。
「永人……これでもう私達を邪魔するものはないよ」
口調も戻って来た。
始祖の力が馴染んできたみたい。
その変化に目を瞬かせる永人に、私は幸せの笑みを向けた。
「私を奪っていいのはあなただけだよ、永人」
目を見開いた永人は、「ははっ!」と声を上げて笑うといつもの不敵な笑みを浮かべる。
「ああ、お望み通り奪いつくしてやるよ。全霊を掛けて、お前のすべてを」
そして、その言葉の通りに私を引き寄せ唇を奪う。
周囲の目なんて、気にしなかった。