【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
昨日と同じ状態を覚悟していた私は、拍子抜けした部分も少しあったけれどとりあえず安心したんだ。
でもそれは二年の教室がある二階に上がるまでの事だった。
別に二階に上がった途端周りを囲まれるなんて事があったわけじゃない。
でも明らかにヒソヒソと何事かを囁きあいながらこちらを見ている人が多かった。
……何?
なんか、すっごい居心地悪いんだけど。
何を話しているのかは聞こえない。
ただ、私と俊君どちらも同じくらい見られている事だけは分かった。
とりあえず、教室で有香達に聞いてみよう。
そう思った頃だった。
教室に着く前に、この状態の理由を教えてくれる人物が現れた。
「あ、香月おはよー。あのさ、お前そのイケメンと付き合ってるってマジ?」
挨拶と共にとんでもない事を言ってくれたのは去年同じクラスだった男子だ。
忍野 奏都。
何故か飴を沢山持っていて、よくみんなに配っている。
その為あだ名は“飴屋”だ。
「なっ、え? はぁ⁉」
予想もしていなかった言葉にただただ狼狽える私。
その隙に俊君は私の肩を抱いて「あ、そう見えますか?」なんて更に誤解を招く様な事を言っている。
このままじゃ誤解が加速する!
でもそれは二年の教室がある二階に上がるまでの事だった。
別に二階に上がった途端周りを囲まれるなんて事があったわけじゃない。
でも明らかにヒソヒソと何事かを囁きあいながらこちらを見ている人が多かった。
……何?
なんか、すっごい居心地悪いんだけど。
何を話しているのかは聞こえない。
ただ、私と俊君どちらも同じくらい見られている事だけは分かった。
とりあえず、教室で有香達に聞いてみよう。
そう思った頃だった。
教室に着く前に、この状態の理由を教えてくれる人物が現れた。
「あ、香月おはよー。あのさ、お前そのイケメンと付き合ってるってマジ?」
挨拶と共にとんでもない事を言ってくれたのは去年同じクラスだった男子だ。
忍野 奏都。
何故か飴を沢山持っていて、よくみんなに配っている。
その為あだ名は“飴屋”だ。
「なっ、え? はぁ⁉」
予想もしていなかった言葉にただただ狼狽える私。
その隙に俊君は私の肩を抱いて「あ、そう見えますか?」なんて更に誤解を招く様な事を言っている。
このままじゃ誤解が加速する!