貴女ノ為ノ此ノ半年


『すみません…。』

しばらくの沈黙が続いた。

手術中のランプを見つめ、おばさんは泣きながら祈り、おばさんを支えながら、おじさんも涙をながしていた。

俺も、声を殺して、めいっぱい泣いた。

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