男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
ショーンは朝からの仕事の全てをかい摘んで話し、さっさと部屋に帰ってしまう。

とりあえず、ルーカスに会いに行って見るか…。
重い腰を上げカイルはルーカスが収容された地下牢へ降りて行く。

昨日まで、サラと仲良くやっていた風景を思い出し、心が痛む。
仲が良過ぎて嫉妬もしたが、ルーカスの心の闇に気付いてあげられなかった…。

団長としての不甲斐無さを感じる。

サラが無事に戻って来れば、国王陛下には恩情酌量の余地有りと一筆書こうと思う。

お前の優しさが、軍人として仇となると前団長からは良く言われたものだ。

例え仇となっても人間らしさは失いたく無い。
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