男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
第六章
翌日、サラは体中が打ち身の為に痛み、軽く微熱を出して寝込んでしまった。
カイルは切り傷ぐらいで至って元気で、朝から甲斐甲斐しくサラの世話をやく。
「サラ、起きたか?」
サラが目覚めると、決まってカイルが横にいてその度に驚く。
「……事情聴取はいいのですか?」
サラが心配になって訪ねる。
「もう、軍人じゃ無いから、必要な時に呼び出しがあるだけで特にやる事がない。」
「団員の皆さんお怪我はどうですか?」
「ほとんど切り傷と打ち身だけだ。皆んな元気に働いている。
ああ、1人だけ腕を骨折してたな。」
「どなたですか?」
「…ショーンだ。」
「えっ⁉︎団長を継いでくれたんですよね⁉︎
お仕事の方に支障は無いのですか?」