男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
「あれ、今何時?」
朝、眩しくて目が覚める。
ここは何処だったか…。
ああ、お城からカイル様の邸宅に帰って来たんだった…
昨日のアップルパイ美味しかったなぁ……。
お布団あったかい…起きたくないなぁ…
うん?あれ⁉︎
手に触れた温かい感触に違和感を覚えてサラが薄く目を開ける。
カイルと目が合い、びっくりして飛び退ける!
ベッドから落ちそうになるサラを瞬時に抱き止めカイルは笑う。
「カ、カイル様⁉︎」
「おはよう。大丈夫か?」
頭がボーっとして状況を理解出来ずサラは固まる。
昨日…寂しくなって…
カイル様の部屋に来て……それから……
状況が段々思い出される。
自分が無にも着てない事に気付く。
慌てて毛布をまとってカイルから逃げる。
「オ、オハヨゴザイマス。」
顔を隠してうずくまる。
恥ずかし過ぎる…。