紙飛行機
それぞれ…

田村優太




白い…鳥…?



君が飛ばした紙飛行機は最初、白い鳥に見えたんだ。

それほど長く、弧を描く姿が堂々としていたんだ…。


自分の代わりに飛び出した紙飛行機は…力強く飛んでいた。





俺はその紙飛行機になぜか目が離せなかった。




飛ばした女の子は涙を拭い病室に入った。








「…」

俺は紙飛行機を追いかけた。


高3がよくこんな事するよと自分に呆れた。




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