紙飛行機
美波の病室の前。
昨日はキレてたもんなぁ;;
何か貢ぐか;;
今月の俺の出費痛ぇ…;;
ドアに触れて考えていた。
「本当!?篠岡凄いじゃん!!」
「ぁ、ぃや///」
「わー凄い…。おめでとう!!」
「……ありがとう」
篠…岡…と、………美波…。
たれ目な俺が、これでもかってくらい見開いた。
ドアに触れて動けなかった。
不審に思った看護師で動ける様になった。
病室の目の前にあるイスに乱暴に座った。
まだ美波の声が聞える。
嬉しそうな声。
頭の中で美波が笑ってる。
「ずりーよ……。…………俺の大事な物、かっさらっていくなよ……………」
篠岡と美波の声が聞えるたび、涙が出た。