紙飛行機






ガラッ



「……………大地…」

驚いている篠岡。
何だよ。聞かれたらまずい話でもしてたのかよ。
「……よぉ」
頭は上を向いて、手は眩しい電気を遮断するみたいに目の上にダランと置いていたから隙間で篠岡の顔が見えた。







よっ!色男!!かっこいいよー!!………そんなこと考えて紛らわせても駄目なんだ。


「………大地」
「んだよ…」
あ、俺篠岡にあたってんじゃん。
ヤダなぁ…。






「俺、プロに行くことになった」










「……ぉめでとう」



震える声で、そぅ言うのが精一杯だった。


「…大地のお陰だ。ありがとう」
……どこがだよ。
一瞬嫌味か?自慢か?って思ったけど篠岡は違うんだよなぁって思った。
篠岡はそんな奴じゃない。





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