紙飛行機
「………俺は…大地がフォーク教えてくれたから…。余裕ができたからプロに入れたと思ってる。……ありがとう…」
篠岡は俺に深くお辞儀をした。
「っ…」
その姿に驚いた。
「じゃーな………」
そー言って歩き始めた。
「…っ……篠岡っ!!」
「?」
「……………頑張れよ!!!」
振り向いた篠岡に、大きな声で言った。
「おぉ」
久しぶりに篠岡の笑顔を見た気がした。
「もーちょっとお静かにお願いしますね」
「あ、スンマセン///」
「あっははっ(笑)大地、馬鹿でー」
「…。うっせーだぁほ」
篠岡は純粋に野球が好きだからな。
だから俺はアイツを2年間、憎めなかったんだ…。