紙飛行機
「あ、ぁのっ…」
「あ、昨日の…」
「こ、こんにちは///」
振り向くと昨日会った矢沢さんだった。
「ぁの、大丈夫なんですか?」
「え?」
「昨日、悲しそうだったし……酷い事言われてた…から///」
「あー大丈夫大丈夫!!慣れてるから」
そぅ言うと少しニコッと笑った。
「矢沢さんはどこが悪いの?」
きいた後にヤバいと思った。
「…誰にも言わないで下さいね?」
え?教えてくれんの?
「……血です。………あたし、…………白血病なんです」
聞いた後に後悔した。
不謹慎だった。
「誰にも言わないで下さいね」
「俺だけ?」
「はい。誰かに言うなら1人って決めてたんで」
でも…俺!?
俺は納得しなかったけど、目の前の矢沢さんは納得した顔だった。
不思議な子。
「あたし、学校行ってないんですよ。元々体が弱くて。でも将平くんに会ってから毎日楽しくて……。今の状況を壊したくないんです。」
「…うん。わかった………」