紙飛行機
荷物は無い。
私はただ、ベッドに寝ていた。
ダダダダダ
「走っちゃダメですよ!!」
「?」
「矢沢!!??」
いきなりガラッと開いたドアの向こうには将平くん。
「しゅぅ…へぇ……くん………」
何でいるの?
何で息を乱してまで来たの?
「おいコラ矢沢」
いつもは優しい将平くんが怒っている。
何で?
「大地からきいたぞ…」
河野くん…?
「何で黙って行くんだよ。何で俺には言わなかったんだよ」
あ…