磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
真海の家に着くまで二人とも無言だった。
「・・・送ってくれてありがと。」
部屋の玄関の前で向かい合う。
「・・・おお。」
「・・・あ、ちょっと一瞬待ってて。」
真海は部屋に入りすぐに戻ると悠馬にラッピングされたプレゼントを差し出す。中身は人気スポーツブランドのトレーニングウェア上下と帽子、そしてタオルだった。
「・・・クリスマスプレゼント。」
「おおおお!!サンキュ!」
「バカ、うるさいよ。夜遅いんだから。」
「悪り。本当ありがとな。じゃ・・・また明日。」
悠馬は真海に軽くキスをすると踵を返してエレベーターに向かおうとした。真海はとっさに彼の服を掴む。
「お!?」
振り向くと真海は俯いてなんとか声を絞り出そうとしている。
「・・・あのさ・・・。」
「・・・なんだ?」
「・・・。」
「真海?」
「・・・帰らないで。」
「え!?」
「今日はあんたのこと見送りたくない・・・朝まで一緒にいたい。」
「!!」
悠馬は振り返って無言で真海を抱きしめるとそのまま玄関に入った。彼の後ろでドアがゆっくりと閉まった。
玄関にはふたりの唇が激しくぶつかり合い舌が絡み合う濡れた音が響いた。日付が変わりクリスマス当日となっていることなんてふたりは気づいてもいなかった。
「・・・送ってくれてありがと。」
部屋の玄関の前で向かい合う。
「・・・おお。」
「・・・あ、ちょっと一瞬待ってて。」
真海は部屋に入りすぐに戻ると悠馬にラッピングされたプレゼントを差し出す。中身は人気スポーツブランドのトレーニングウェア上下と帽子、そしてタオルだった。
「・・・クリスマスプレゼント。」
「おおおお!!サンキュ!」
「バカ、うるさいよ。夜遅いんだから。」
「悪り。本当ありがとな。じゃ・・・また明日。」
悠馬は真海に軽くキスをすると踵を返してエレベーターに向かおうとした。真海はとっさに彼の服を掴む。
「お!?」
振り向くと真海は俯いてなんとか声を絞り出そうとしている。
「・・・あのさ・・・。」
「・・・なんだ?」
「・・・。」
「真海?」
「・・・帰らないで。」
「え!?」
「今日はあんたのこと見送りたくない・・・朝まで一緒にいたい。」
「!!」
悠馬は振り返って無言で真海を抱きしめるとそのまま玄関に入った。彼の後ろでドアがゆっくりと閉まった。
玄関にはふたりの唇が激しくぶつかり合い舌が絡み合う濡れた音が響いた。日付が変わりクリスマス当日となっていることなんてふたりは気づいてもいなかった。