磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
「でも、異動が決まったら急に別れようって・・・彼の本命は他にいたんだよね。私は2番か3番かそんな感じだった。もう用済みだったんだろうね。私、全然気づかなかった。彼の外見とか言葉とかの表面しか見てなかったんだ。こんな漫画の登場人物みたいにかっこいい彼が私の彼氏だって一人で舞い上がってたんだよね。今更連絡ほしいとか意味わかんない。」
固い表情で目を伏せて布団をぎゅっと掴む。
「・・・。」
「ね、笑ったら?騙されてバカじゃねえのって思ってるでしょ。」
自虐的に笑いながら言うと、悠馬は鋭い目で睨み付けてきた。
「笑わねえよ。」
真面目な顔で言われ面食らう。
「・・・で、でね、もうどうでもよくなっちゃった。いろんなこと。あんたは信じないだろうけど、これでも私前の会社では結構仕事に燃えてたんだよ。でも、全てを捧げてたものがなくなって、もう嫌になって仕事も辞めて・・・転職してももうどうやって何かに打ち込んだらいいかわからなくなった・・・でも本当はわかってる。言い訳してるだけだって。しかもさ、去年私、彼と同じことしちゃった。去年通った写真立ての企画、あれアシスタントさんの企画なんだ。彼みたいに評価の為とかじゃなくて、やる気なくて丸投げしちゃった。超最低でしょ、私。」
そこで言葉に詰まる。自分が情けなくて涙がこぼれそうだった。
───本当ひど過ぎる・・・こいつに何言われてもしょうがない・・・。
固い表情で目を伏せて布団をぎゅっと掴む。
「・・・。」
「ね、笑ったら?騙されてバカじゃねえのって思ってるでしょ。」
自虐的に笑いながら言うと、悠馬は鋭い目で睨み付けてきた。
「笑わねえよ。」
真面目な顔で言われ面食らう。
「・・・で、でね、もうどうでもよくなっちゃった。いろんなこと。あんたは信じないだろうけど、これでも私前の会社では結構仕事に燃えてたんだよ。でも、全てを捧げてたものがなくなって、もう嫌になって仕事も辞めて・・・転職してももうどうやって何かに打ち込んだらいいかわからなくなった・・・でも本当はわかってる。言い訳してるだけだって。しかもさ、去年私、彼と同じことしちゃった。去年通った写真立ての企画、あれアシスタントさんの企画なんだ。彼みたいに評価の為とかじゃなくて、やる気なくて丸投げしちゃった。超最低でしょ、私。」
そこで言葉に詰まる。自分が情けなくて涙がこぼれそうだった。
───本当ひど過ぎる・・・こいつに何言われてもしょうがない・・・。