磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
*明らかな変化*
月曜日。
真海はいつもよりかなり早めに出勤した。雑貨チームで出勤していたのは悠馬だけでホッとする。
「お!?早いな。月初めでもないのに。体調どうだ?」
「お陰さまで。あんた、いつもこんな早く来てるわけ?」
「おお。朝ランニングしてシャワー浴びて、がっつり飯食ってからな。」
「・・・き、気をつけなよ。あんたみたいな筋肉バ・・・体力自慢な人とかでも熱中症なったりするんだから・・・。」
「・・・え?もしかして心配してくれてんの・・・?」
まじまじと真海を見つめる。
「か、勘違いしないでよね・・・あんたが倒れたら私の仕事が増えそうだし・・・。」
そう言って、借りたタオルハンカチを差し出す。
「これ・・・あんたハンカチなんて持ってたんだね。」
───うわー、こんなこと言いたいんじゃないのに・・・。
「別にわざわざ洗濯してくんなくてもよかったのに・・・てか、ハンカチくらい持ってるよ。お前は俺を何だと思ってるんだよ。」
「ムサゴリラ。」
「・・・そうだろうな。」
「あと、こ、これ・・・。」
紙袋を押し付けると悠馬は不思議そうにそれを見た。
「何だ?これ?」
「・・・そ、その、いろいろ、助かったから。えーと、だから・・・。」
俯きながら口ごもる。
「あ?何だよ?」
「・・・あ、あああ、ありがと!」
心を決め一瞬だけ目を合わせてそう言った真海はパッと踵を返しオフィスを出ていった。
真海はいつもよりかなり早めに出勤した。雑貨チームで出勤していたのは悠馬だけでホッとする。
「お!?早いな。月初めでもないのに。体調どうだ?」
「お陰さまで。あんた、いつもこんな早く来てるわけ?」
「おお。朝ランニングしてシャワー浴びて、がっつり飯食ってからな。」
「・・・き、気をつけなよ。あんたみたいな筋肉バ・・・体力自慢な人とかでも熱中症なったりするんだから・・・。」
「・・・え?もしかして心配してくれてんの・・・?」
まじまじと真海を見つめる。
「か、勘違いしないでよね・・・あんたが倒れたら私の仕事が増えそうだし・・・。」
そう言って、借りたタオルハンカチを差し出す。
「これ・・・あんたハンカチなんて持ってたんだね。」
───うわー、こんなこと言いたいんじゃないのに・・・。
「別にわざわざ洗濯してくんなくてもよかったのに・・・てか、ハンカチくらい持ってるよ。お前は俺を何だと思ってるんだよ。」
「ムサゴリラ。」
「・・・そうだろうな。」
「あと、こ、これ・・・。」
紙袋を押し付けると悠馬は不思議そうにそれを見た。
「何だ?これ?」
「・・・そ、その、いろいろ、助かったから。えーと、だから・・・。」
俯きながら口ごもる。
「あ?何だよ?」
「・・・あ、あああ、ありがと!」
心を決め一瞬だけ目を合わせてそう言った真海はパッと踵を返しオフィスを出ていった。