磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
「・・・荷物多いからお前助手席座れよ。嫌だと思うけど仕事だから我慢しろ。」
翌週水曜日の夕方。
自社工場を訪問した帰り、隣の食品チームのものも含めたくさんのサンプル品が後部座席に溢れていた。
「え~こんなの宅配便で送ればいいのに・・・。」
真海は口では文句を言いつつも、悠馬の助手席に座るのが嫌ではない自分に戸惑っていた。
───何故か嫌ではない・・・けど猫カフェでこいつが変なこと言うからなんか変に意識しちゃう・・・は!?意識
!?なんでこいつに・・・?
そう思いつつ、ついつい彼の精悍な横顔やハンドルを握る筋肉質な腕に目がいってしまう。
───この腕で私のこと抱き上げてくれたんだ・・・もしかして体脂肪率一桁台とかなのかな・・・?
「何だよ・・・車酔いしたか?」
助手席からの視線を感じた悠馬が前を見たまま言う。
「な、何でもない!」
真海は慌てて正面の窓の外に目を移した。
「体調悪い時、ちゃんと言えよな・・・。」
「うん・・・。」
心から心配してくれているのが伝わってきて胸が大きくざわめくのを感じた。
翌週水曜日の夕方。
自社工場を訪問した帰り、隣の食品チームのものも含めたくさんのサンプル品が後部座席に溢れていた。
「え~こんなの宅配便で送ればいいのに・・・。」
真海は口では文句を言いつつも、悠馬の助手席に座るのが嫌ではない自分に戸惑っていた。
───何故か嫌ではない・・・けど猫カフェでこいつが変なこと言うからなんか変に意識しちゃう・・・は!?意識
!?なんでこいつに・・・?
そう思いつつ、ついつい彼の精悍な横顔やハンドルを握る筋肉質な腕に目がいってしまう。
───この腕で私のこと抱き上げてくれたんだ・・・もしかして体脂肪率一桁台とかなのかな・・・?
「何だよ・・・車酔いしたか?」
助手席からの視線を感じた悠馬が前を見たまま言う。
「な、何でもない!」
真海は慌てて正面の窓の外に目を移した。
「体調悪い時、ちゃんと言えよな・・・。」
「うん・・・。」
心から心配してくれているのが伝わってきて胸が大きくざわめくのを感じた。