磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
───てことは今このフロアに北岡と二人きり・・・!?
真海は急に焦りだした。
「か、帰る!」
デスクを片付け始めると悠馬がこちらを見ている。
「お前、明日午前休にしたら?ミーティング夕方6時からだし、疲れてるだろ。その前の内部ミーティングまでに来ればいいし。葉吉さん夏休みだから、午前休申請の承認は上長のマネージャーになるだろ。俺明日伝えとくからシステムから申請だけしておけば?」
「そ、そう?じゃ、そうしようかな・・・てゆーかあんたはいいわけ?」
「俺は大丈夫だよ・・・ほら、お前の言う通り筋肉バカだしよ。」
「だから、自分の体力を過信するなって言ってるでしょ?もう30代も半ばだし、いつまでも若いと思ってちゃ駄目なんだからね。」
「うるせ。そんなに言うなら俺は明後日午前休にするからいいよ。だからお前は明日休んでミーティングに備えろよ。」
「・・・わかった。」
午前休の申請をするとPCをシャットダウンし立ち上がる。
「じゃ、お疲れ・・・!?」
出口に向かう為悠馬に背中を向けると、立ち上がった彼に腕を掴まれ驚いて振り返る。
「・・・悪い。お前に謝らなくちゃならないことあるわ。」
悠馬は俯いたまま静かな口調で言う。
「え!?だから明日のミーティングのことはもう・・・。」
「仕事のことじゃねえ。」
「仕事じゃないって・・・他に何・・・。」
悠馬がぐっと顔を上げた。その真剣な瞳には確かな決意のようなものが見えて真海はたじろいでしまう。
「俺、お前のこと好きになった。」
真海は急に焦りだした。
「か、帰る!」
デスクを片付け始めると悠馬がこちらを見ている。
「お前、明日午前休にしたら?ミーティング夕方6時からだし、疲れてるだろ。その前の内部ミーティングまでに来ればいいし。葉吉さん夏休みだから、午前休申請の承認は上長のマネージャーになるだろ。俺明日伝えとくからシステムから申請だけしておけば?」
「そ、そう?じゃ、そうしようかな・・・てゆーかあんたはいいわけ?」
「俺は大丈夫だよ・・・ほら、お前の言う通り筋肉バカだしよ。」
「だから、自分の体力を過信するなって言ってるでしょ?もう30代も半ばだし、いつまでも若いと思ってちゃ駄目なんだからね。」
「うるせ。そんなに言うなら俺は明後日午前休にするからいいよ。だからお前は明日休んでミーティングに備えろよ。」
「・・・わかった。」
午前休の申請をするとPCをシャットダウンし立ち上がる。
「じゃ、お疲れ・・・!?」
出口に向かう為悠馬に背中を向けると、立ち上がった彼に腕を掴まれ驚いて振り返る。
「・・・悪い。お前に謝らなくちゃならないことあるわ。」
悠馬は俯いたまま静かな口調で言う。
「え!?だから明日のミーティングのことはもう・・・。」
「仕事のことじゃねえ。」
「仕事じゃないって・・・他に何・・・。」
悠馬がぐっと顔を上げた。その真剣な瞳には確かな決意のようなものが見えて真海はたじろいでしまう。
「俺、お前のこと好きになった。」