磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
*最悪な遭遇*
「お前さ、もっとマメに工場行けよ。工場の人たち、お前見て『誰?』ってなってたぞ、名前聞くまで。」
「うるさいな!行かなくたって電話とかメール連絡でちゃんと商品出来てるんだからいいでしょ。あんたがやたら行き過ぎなんだよ。今日だって仕事に関係ない話あんなに長くしてさ。時間の無駄。」
「ああ!?コミュニケーションとんの大事だろ。」
二人で自社工場まで来た帰り、真海は悠馬が運転する社用車の助手席に座るのが嫌で、行き同様後部座席に座っていた。
「俺、トイレ行ってくるわ。お前は?」
ショップやレストランが入るビルの近くで車を停める。
「私はいい。」
真海は会話したくなくて出来るだけ短く答えた。
「すぐ戻るから。」
車を降りて歩いていく悠馬の広い背中を見ながらため息をつく。
───はあー、あとどれくらいあいつと一緒に仕事しないといけないんだろ。特に二人で車で外出は罰ゲームに近い・・・。
好きな人や物の写真を見て癒しを得ようとスマホを起動しSNSアプリを開いて投稿に『いいね』をしていると、突然隣でコンコンと音がして驚く。
顔を上げると車の窓を叩く男がいた。
「!!!」
その中性的な顔を見て思わず固まってしまう。
「うるさいな!行かなくたって電話とかメール連絡でちゃんと商品出来てるんだからいいでしょ。あんたがやたら行き過ぎなんだよ。今日だって仕事に関係ない話あんなに長くしてさ。時間の無駄。」
「ああ!?コミュニケーションとんの大事だろ。」
二人で自社工場まで来た帰り、真海は悠馬が運転する社用車の助手席に座るのが嫌で、行き同様後部座席に座っていた。
「俺、トイレ行ってくるわ。お前は?」
ショップやレストランが入るビルの近くで車を停める。
「私はいい。」
真海は会話したくなくて出来るだけ短く答えた。
「すぐ戻るから。」
車を降りて歩いていく悠馬の広い背中を見ながらため息をつく。
───はあー、あとどれくらいあいつと一緒に仕事しないといけないんだろ。特に二人で車で外出は罰ゲームに近い・・・。
好きな人や物の写真を見て癒しを得ようとスマホを起動しSNSアプリを開いて投稿に『いいね』をしていると、突然隣でコンコンと音がして驚く。
顔を上げると車の窓を叩く男がいた。
「!!!」
その中性的な顔を見て思わず固まってしまう。