とある教員の恋愛事情

9月23日



 若葉が目を覚ましたのは、いつも通りの朝5時だった。
 
 ぼーっとしたまま寝返りを打つと、すぐ近くに松永の寝顔があった。

 う、わぁ……

初めて見る無防備な寝顔に、若葉はドキドキする。

 
そうだ、昨日は……
思い出すと顔が火照る。



 
しばらくして松永が目を覚ました。
「……あれ、早いね」
 
「うん、目が覚めた」

「そっか……身体、大丈夫?」

 そう言いながら、松永に抱き寄せられる。

「……っ!うん…」



 あの!

 わたしたち!

 裸なんですけど!!

 若葉は心の中で叫んだ。


 若葉の動揺も知らず、松永はまた寝息を立てはじめた。

 
……まぁ、しばらくはこのままでいいか。
 ふわふわした幸せで満たされ、若葉もまた眠くなってきた。


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