MINE.
シャリシャリ。
ご飯前の甘味は美味しい。
松田は静かにお茶を飲みながら夕方のテレビを観ている。
いつもならこの時間、わたしが今日あったことを喋り倒している。
上司にこんなことを言われたとか、久々にランチに行ったらサラダのドレッシングが不味かったとか。
松田、本当に仕事だったの? とか。
本当はわたしに会いたかったんじゃないの? とか。
しかし、今日はそれは無い。出そうになる言葉を飲み込みながら、アイスを食べ終える。
いい加減、静かなわたしに松田も不審感を覚えたのだろう。
「どこか具合でも悪いんですか?」