MINE.
松田は苦笑いしながらわたしの肩を抱き寄せる。
じわりと滲む視界。
「……言ったじゃない、うそつき」
「本心じゃありません。ゆるしてください。年端もいかない絹さんを本気で好きですって触れ回ってたら、会長にまで知れ渡って俺はすぐに破門です」
そう言われて納得するしかない。
口を噤むわたしを抱き上げ、松田の脚の上に乗せられる。
「俺には絹さんしか居ないんです」
肩口を吸われる。
「愛してます」
思考がまたばらついて、眠気と気怠さが襲う。
「松田って……いつからわたしのこと好きなの?」