甘い恋をおしえて
キスをして、キスを返されてまた別の場所にキスをする。
それを繰り返した後、佑貴は莉帆を抱き上げた。
「これは……無理強いではないよな」
コクリと莉帆が頷いたので、主寝室まで運んで大きなベッドの上に横たえた。
半開きのドアから廊下の明かりだけがベッドルームに差し込んでいる。
薄暗がりの中でゆっくりと、お互いの顔を見つめ合う。
「莉帆……」
名を呼ぶと、莉帆はそっと目を閉じた。
ニットのワンピースを思い切り引き上げて、すっぽりと脱がせてしまう。
一瞬で素肌を晒した莉帆はプルリと震える。
「寒いか?」
「……大丈夫……」
「すぐに温めてやる」
抱きしめて、体中にキスをする。
これまで抑えてきた衝動が爆発したように動きが激しくなると、汗ばむほどだ。
どこもかしこも愛おしくて、触れたくてたまらない。
莉帆も全身で答えてくれているのがわかった。
やがて莉帆の全身にキュッと力が入ったタイミングで、佑貴は彼女の体を押し開いた。
「もう、君は俺の……」