甘い恋をおしえて
翌朝、ひんやりとした早朝の空気で目が覚めた。
隣りで眠る莉帆も少しぼんやりとしたまま覚醒したようだ。
「おはよう」
「おはようございます」
恥ずかしいのか、すぐに側を離れようとする莉帆を腕の中に閉じ込めた。
「このままでいてくれ」
「は、はい」
後からハグすると、ちょうど佑貴の唇が莉帆の肩に触れる。
ピクリと震える莉帆が可愛い。
首から鎖骨にかけての薄い皮膚の柔らかさが心地良く、つい悪戯心でこちらを向かせた。
「あっ……」
甘い声に刺激されてあちこちに唇をあててしまう。佑貴は、また我を忘れた。
次に目覚めた時、辺りはすっかり明るくなっていた。
カーテン越しの日射しでも、すでに昼が近いと思われた。
「莉帆……」
佑貴は結婚前に気になっていたことを尋ねてみようと思いついた。
莉帆の体を抱きしめたまま、ベッドの中でのんびりと話しかける。