大嫌いの先にあるもの
一難去ってまた一難
好きになれば当然、身体のふれあいもしたくなってくる。そこまでは恋愛経験が乏しい私にだって理解はできる。
ふれあいとは、手をつないだり、ハグをしたり、キスをしたりで、その先の事は全く考えていなかったんだと、昨夜気がついた。
次に黒須に会ったら、さらに先の行為も求められてしまうんだろうか……。黒須は大人だし。そういう行為は当たり前の事かもしれない。
でも、さらに先の行為に自分が進む所なんて想像できない。レンタル店のバイトでそういう行為を描いたDVDはよく目にしているけど、自分が当事者になる事は別世界の話というか……。
「春音ちゃん、おはよう」
声のした方を見ると、若菜とゆかが立っていた。
2人の顔を見て嬉しくなる。
この夏休みは都合が合わなくて会えなかった。
「春音、久しぶり!」
ゆかにはぐされる。甘い香水の匂いがして、ちょっとびっくり。
ゆか、香水つけるようになったんだ。
「本当、久しぶり!ゆか、小麦色の肌になったね。若菜は髪切ったんだ」
一年ぐらい二人に会ってない気がする。この夏休みがいろいろあり過ぎた。
「あっ、先生来るよ」
若菜が言った。
教室の前のドアが開いて、スーツ姿の黒須が颯爽と歩いて来た。
ふれあいとは、手をつないだり、ハグをしたり、キスをしたりで、その先の事は全く考えていなかったんだと、昨夜気がついた。
次に黒須に会ったら、さらに先の行為も求められてしまうんだろうか……。黒須は大人だし。そういう行為は当たり前の事かもしれない。
でも、さらに先の行為に自分が進む所なんて想像できない。レンタル店のバイトでそういう行為を描いたDVDはよく目にしているけど、自分が当事者になる事は別世界の話というか……。
「春音ちゃん、おはよう」
声のした方を見ると、若菜とゆかが立っていた。
2人の顔を見て嬉しくなる。
この夏休みは都合が合わなくて会えなかった。
「春音、久しぶり!」
ゆかにはぐされる。甘い香水の匂いがして、ちょっとびっくり。
ゆか、香水つけるようになったんだ。
「本当、久しぶり!ゆか、小麦色の肌になったね。若菜は髪切ったんだ」
一年ぐらい二人に会ってない気がする。この夏休みがいろいろあり過ぎた。
「あっ、先生来るよ」
若菜が言った。
教室の前のドアが開いて、スーツ姿の黒須が颯爽と歩いて来た。