だいすきボーイフレンド
「それ私が食べたくて入れたやつやん、なんでよりによってそれから食べるん」
「あ、ごめん」
「いや、ごめんじゃなくて」
「俺、何すればいい?」
「いや、何するとかじゃなくて普通に自分が食べたいもん食べててくれれば」
私は取り急ぎローテーブルの上から物を除けると、そこにグラス2つを置いて買ってきたお酒を置く。目が合った晴人がどこか嬉しそうに私の隣に来て座った。
それぞれのグラスにお酒を注ぎ乾杯のポーズをとると、晴人の方が先に口を開いた。
「これから、よろしくお願いします」
まあまあガチなテンションに、私も改めて姿勢を正し少し晴人の方に体を向ける。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
そして目が合うと向こうが先に吹き出し、背もたれにしてたベッドに頭を乗せる。
「分からん、俺、急にこうなってもどうすればいいか、分からん」
ものすごく頭を振って悩んでる晴人に、私もついつられて笑いながらお酒を一口口に含む。と、晴人が手を引いてきた。
「なに、急に」
「いいから」
「なんなん」
「いいから」
ゆっくりと晴人の方に引き寄せられる。
至近距離の晴人の表情がいつになく真剣で、私もつい身構えてしまう。
男がこの目をする時は大体ガチなやつ。
「ガチやん」
私は直前にそれだけ言った。
私の耳に、おっとりとした「そやな」という声だけが届く。
ほんのりと口と口がついただけの、あっさりとしたキスをした。
「かわいいキスすんねんな」
私はつい照れ隠しで笑いながら言ってしまった。
「もっとすごいの期待した?」
「いや、そういう顔してたやん」
「してへんて」
そう言いながら晴人は一口お酒を飲む。私も飲む。
「あ、ごめん」
「いや、ごめんじゃなくて」
「俺、何すればいい?」
「いや、何するとかじゃなくて普通に自分が食べたいもん食べててくれれば」
私は取り急ぎローテーブルの上から物を除けると、そこにグラス2つを置いて買ってきたお酒を置く。目が合った晴人がどこか嬉しそうに私の隣に来て座った。
それぞれのグラスにお酒を注ぎ乾杯のポーズをとると、晴人の方が先に口を開いた。
「これから、よろしくお願いします」
まあまあガチなテンションに、私も改めて姿勢を正し少し晴人の方に体を向ける。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
そして目が合うと向こうが先に吹き出し、背もたれにしてたベッドに頭を乗せる。
「分からん、俺、急にこうなってもどうすればいいか、分からん」
ものすごく頭を振って悩んでる晴人に、私もついつられて笑いながらお酒を一口口に含む。と、晴人が手を引いてきた。
「なに、急に」
「いいから」
「なんなん」
「いいから」
ゆっくりと晴人の方に引き寄せられる。
至近距離の晴人の表情がいつになく真剣で、私もつい身構えてしまう。
男がこの目をする時は大体ガチなやつ。
「ガチやん」
私は直前にそれだけ言った。
私の耳に、おっとりとした「そやな」という声だけが届く。
ほんのりと口と口がついただけの、あっさりとしたキスをした。
「かわいいキスすんねんな」
私はつい照れ隠しで笑いながら言ってしまった。
「もっとすごいの期待した?」
「いや、そういう顔してたやん」
「してへんて」
そう言いながら晴人は一口お酒を飲む。私も飲む。