だいすきボーイフレンド
陽の当たるところへ出たが、すぐそこにカフェがあったから急いで入る。
二人ともいつも安いアイスカフェオレを頼むのが定番だった。晴人はそこに追加でホットドッグを注文する。
店内は同じように涼む人ばかりで、私たちはやっと空いてた二人がけのテーブルを見つけ座った。
アイスカフェオレにガムシロップをとかす。
「もうさー、こうやってダラダラおじさんおばさんになるまで遊ぼうや」
「嫌や、結婚したいねんて」
「じゃあ35でお互い余ってたら結婚しよ」
「嫌や、20代で子ども産みたいねんて」
「昭和の人間やな価値観」
晴人が鼻で笑ってカフェオレをストローで吸い上げる。
「丸の内OLになって、かわいい友達の紹介で知り合うんや」
「そこまでせんでも」
晴人は背もたれにのけぞって、独り言のように呟く。
「独身楽しいやんけ」
その時の私には、それが呪いの呪文のように聞こえた。
私は結婚が一番幸せなものだと思ってた。
「就職最後まで決まらんかったら、大阪戻って公務員と結婚するわ」
そう言う私と晴人の目が合う。
二人ともいつも安いアイスカフェオレを頼むのが定番だった。晴人はそこに追加でホットドッグを注文する。
店内は同じように涼む人ばかりで、私たちはやっと空いてた二人がけのテーブルを見つけ座った。
アイスカフェオレにガムシロップをとかす。
「もうさー、こうやってダラダラおじさんおばさんになるまで遊ぼうや」
「嫌や、結婚したいねんて」
「じゃあ35でお互い余ってたら結婚しよ」
「嫌や、20代で子ども産みたいねんて」
「昭和の人間やな価値観」
晴人が鼻で笑ってカフェオレをストローで吸い上げる。
「丸の内OLになって、かわいい友達の紹介で知り合うんや」
「そこまでせんでも」
晴人は背もたれにのけぞって、独り言のように呟く。
「独身楽しいやんけ」
その時の私には、それが呪いの呪文のように聞こえた。
私は結婚が一番幸せなものだと思ってた。
「就職最後まで決まらんかったら、大阪戻って公務員と結婚するわ」
そう言う私と晴人の目が合う。