だいすきボーイフレンド
リスクのあるキスは胸がヒリヒリした。
なんで私はこんな脳もなく恋するんやろ。

翔平がベッドから立ち上がって電気を消しに行く。

そしてまた私のところに戻ってくると、私はその体に抱きついた。

安心感があるくらいのほのかな表面の肉付きとその奥にある骨格を味わう。

翔平は髪を何度も撫でながら、少し私の顔を上向かせるようにして、そこに唇をあててきた。

キスをしながら私の上のTシャツをゆっくりと脱がす。キャミ一枚になって、今度は翔平が自分の服を脱ぐ。

肌と肌が触れ合うのが溶けるように気持ち良かった。

「エアコン下げていい?」

鼻と鼻がつきそうなところで翔平が私だけに届く擦れる声で言う。

「ええよ」

ベッドからそこらへんにあるはずのエアコンのリモコンを探すと、カツッと手が当たる。

少し部屋の温度を下げて、また肌を触れ合わせながらキスをする。

翔平がキャミの中に手を入れてきて、私の体を触ってきた。

私がキスして欲しそうに顎を上げると、ちゃんと暗闇のはずなのにそれに気付いてキスをくれる。

「ちょい寒いかもな」と言ってタオルケットを大きく掛けてきた。

「でもエアコンガンガン効かせてさ、素肌になってタオルケットが直接肌に当たるのって気持ちいいよな」
「最高やんな」

< 53 / 59 >

この作品をシェア

pagetop