だいすきボーイフレンド
突然話題を私に振られ、「えっ」と変なとこから声が出た。
「井口、翔平となんかあったんちゃう」
「なんかあった顔してんな」
「ないよ、翔平やろ、ないよ」
精一杯平然を装って嘘をつく。
何でもないようにカクテルを飲んだ。
「でも井口ってどっちか言うたら晴人やろ」
「晴人、井口のことめっちゃ好きやったやんな」
目も口も背も大きいてっしーが私をじっと見てきた。威圧感がすごい。
「ああ、いや、普通に友達やで」
そう言う私の返事に3人が「いやいやいやいや」と揃って手を振る団体芸を見せてきた。
「それはないって」とてっしーが代表したように言う。
「東京で会ってた?」
「告白されてないん」
突然矛先が私に向かってきて、私は笑いが下手になる。
口角が固まって上手く動かない。
「よく会ってたし、会ってたけど私は晴人のことそういう目で見たことなくてさ」
マドラーをただクルクル回すと、山並えりこがじっと私を精査するような目つきで見つめてきた。
「井口、翔平となんかあったんちゃう」
「なんかあった顔してんな」
「ないよ、翔平やろ、ないよ」
精一杯平然を装って嘘をつく。
何でもないようにカクテルを飲んだ。
「でも井口ってどっちか言うたら晴人やろ」
「晴人、井口のことめっちゃ好きやったやんな」
目も口も背も大きいてっしーが私をじっと見てきた。威圧感がすごい。
「ああ、いや、普通に友達やで」
そう言う私の返事に3人が「いやいやいやいや」と揃って手を振る団体芸を見せてきた。
「それはないって」とてっしーが代表したように言う。
「東京で会ってた?」
「告白されてないん」
突然矛先が私に向かってきて、私は笑いが下手になる。
口角が固まって上手く動かない。
「よく会ってたし、会ってたけど私は晴人のことそういう目で見たことなくてさ」
マドラーをただクルクル回すと、山並えりこがじっと私を精査するような目つきで見つめてきた。