満月の夜に、オオカミは泣く
夢の国🪄

キタナイ世界💧



今日も、なにも変わらないヨルがやってきた。



ここだけ取り残されたような、

静かな空間の外に広がる汚い世界。
ポツンとかけた月。


ああ、あぁ、いつ見ても変わらない景色。



そんな中。
一筋の光が降ってきたんだ。





「流れ…ぼし」

こうやって今日も、
私は小さな光に、無謀な願いをたくすんだ____。






「こんな病、きっとなくなりますように」


わたしは今、どうして生きているんだろう。




こんな家に生まれてこんな人間に育って、
私は今更まだ行きたいと思うのだろうか…?



昔はよく、妖精が私の部屋に来ていた。



寂しくて病弱なわたしが、
寂しいヨルを過ごさないように、



わたしが眠りに落ちるまで、
一緒に遊んでくれていた。






< 1 / 25 >

この作品をシェア

pagetop