満月の夜に、オオカミは泣く
遠吠え🐺
詩優side-
「キャー!詩優くーん今日夜あいてるよー?」
臭え香水が鼻につく。
「さわんな」
「やっだ〜詩優くん!」
「ねえ、今夜空いてる?」
「今日はわたしよ!ねぇ、相手してよ〜」
ベタベタとひっついてくる。
…キメェ。
その声も化粧も露出のたけえ服も、
下心丸見えなんだよ。
残念ながら、
こんなやつに構ってる暇は俺にはねぇ。
無理矢理引き剥がして、
今日も俺はボロいマンションに向かう。