満月の夜に、オオカミは泣く
考えてる暇もなく、
気づいた時には走り出そうとしていた。
と、一歩踏み出した時だった。
??「……………なにしてんの?」
そこには袋を持ってすごいオーラを放つ男。
えっ、誰!?
と、とりあえず戻ろう。
予想外の登場人物に、私は慌てて我を取り戻し、
公園の入り口にとんぼ返りをする。
男3「は?って⋯……そう、ちょ、う 」
遠くからでもわかるほど、
みるみる男の肌が白くなっていく。
??「………なにしてんのかって聞いてんだけど」
ゆっくりと男たちに近づくその人。
男1「いや、このじーさんから金を巻き上げようと…」
??「ホームレスの爺さんが金持ってるわけねーだろ?あったとしても、タバコの1本も吸えねー額だ」
男の胸ぐらを掴む。