天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
12時に駅へ着くと、すでに蘭子が待っており私は小走りで駆け寄った。

「ごめーん、待った?」

「全然。むしろ少し早いくらいよ。さて、とりあえずご飯食べに行こうよ。今日は付き合って欲しいこともあるしね」

「了解。で、何を付き合うの?」

「ま、ご飯食べながらゆっくり話すね」

そう言うとお店を考えていたのかスタスタと歩き始めた。蘭子はお店を探すのが得意で穴場のお店を探し出してくるが、今日はかた焼きそばの美味しいお店だと言われた。
お店にはすぐに入ることができ、2人でかた焼きそばを頼んだ。後から後から人が絶えず来店するがみんな同じものを頼んでいるので期待出来るのではと楽しみになった。
料理が来るまでの間、今日の予定について蘭子が説明してくれた。

「今日はね、ハーバリウムを作りに行きたいの。ドライフラワーやドライフルーツを使って作るんだけど最近ネットで見てから作りたくて。部屋に置いたらオシャレ女子な感じがしない?」

「確かに。でも、私の部屋は築年数も経っているし古いからオシャレになるかなぁ」

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