天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
蘭子の部屋に寄り、2人でお茶をしながらゆっくり話していると彼女のスマホに何度もメッセージが届いていた。
彼女はチラチラとスマホを見ながらも私との時間を大切にしてくれ、メッセージを確認しない。けれど何度も通知が来ていて心配になり、私は遠慮せず確認して、と声をかけた。
すると彼女は頷き、はにかむような表情でスマホを手に取るとメッセージを確認していた。
その表情は今まで見たことがないようなものだった。
メッセージを読み、返信をすると俯き気味に耳まで赤くして私の方を見てきた。
「えっとね、今日言おうと思ってたんだけど……彼ができたの」
「えぇ?! 本当に?」
「うん……。それがさ、相手はさ」
なんだか普段よりも歯切れの悪い蘭子の様子に私はドキドキしながら次の言葉を待った。
「大輔くんなの」
「大輔くん? 私の知ってる阿部大輔くん?」
聞き返すと蘭子は机の上に置かれていたカップを握りしめながら頷いた。
彼女はチラチラとスマホを見ながらも私との時間を大切にしてくれ、メッセージを確認しない。けれど何度も通知が来ていて心配になり、私は遠慮せず確認して、と声をかけた。
すると彼女は頷き、はにかむような表情でスマホを手に取るとメッセージを確認していた。
その表情は今まで見たことがないようなものだった。
メッセージを読み、返信をすると俯き気味に耳まで赤くして私の方を見てきた。
「えっとね、今日言おうと思ってたんだけど……彼ができたの」
「えぇ?! 本当に?」
「うん……。それがさ、相手はさ」
なんだか普段よりも歯切れの悪い蘭子の様子に私はドキドキしながら次の言葉を待った。
「大輔くんなの」
「大輔くん? 私の知ってる阿部大輔くん?」
聞き返すと蘭子は机の上に置かれていたカップを握りしめながら頷いた。