天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「でも、正直なところ本当にセキュリティもないところは怖いと思ってるんだ。いつも社長に先に言われてしまうからこれだけは俺が言う。一緒に暮らそう」
私は突然の話に驚き、何も言えない。
「今思いついた訳ではない。ずっと考えていたんだ。俺は茉莉花との将来を見据えている。この前約束した通り、いつか薬指に付けさせたいと思っている」
佐倉さんがいる目の前で堂々と言い切る啓介さんの姿に私は目の前が涙でゆがむ。
「竹之内。本気で言っているのか?」
「もちろんです。彼女は私の大切な人です。後悔はしたくない」
「そうだな。私のような後悔は誰にもさせたくはない。茉莉花ちゃんはどうだ? 君の気持ちが1番だよ」
ふたりに見つめられ私は戸惑ってしまうが勇気を振り絞って啓介さんを見た。
緊張した顔の彼を見て本気を感じた。
「私もあなたとの将来を考えたいです」
その言葉に今度は啓介さんが固まった。そして一瞬空気が止まった後に急に横から手が伸びてきて抱きしめられた。
「よかった……。絶対に大切にするから」
「はい。よろしくお願いします」
私は彼の腕の中でそれだけ言うのがやっとだった。
私は突然の話に驚き、何も言えない。
「今思いついた訳ではない。ずっと考えていたんだ。俺は茉莉花との将来を見据えている。この前約束した通り、いつか薬指に付けさせたいと思っている」
佐倉さんがいる目の前で堂々と言い切る啓介さんの姿に私は目の前が涙でゆがむ。
「竹之内。本気で言っているのか?」
「もちろんです。彼女は私の大切な人です。後悔はしたくない」
「そうだな。私のような後悔は誰にもさせたくはない。茉莉花ちゃんはどうだ? 君の気持ちが1番だよ」
ふたりに見つめられ私は戸惑ってしまうが勇気を振り絞って啓介さんを見た。
緊張した顔の彼を見て本気を感じた。
「私もあなたとの将来を考えたいです」
その言葉に今度は啓介さんが固まった。そして一瞬空気が止まった後に急に横から手が伸びてきて抱きしめられた。
「よかった……。絶対に大切にするから」
「はい。よろしくお願いします」
私は彼の腕の中でそれだけ言うのがやっとだった。