天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
エピローグ
あれから1年。
私たちは結婚式をする運びとなった。
都内のホテルで挙式をするが、このホテルは彼が跡を継ぐ予定の場所。
テレビでも取り上げられるような大きなホテルで私は何度訪れても圧倒されてしまう。
「茉莉花、準備はできた?」
蘭子が控室を覗きにきた。
「うん」
「おめでとう。茉莉花、すごく綺麗!」
部屋に入ると私のドレス姿を見て涙ぐんでいた。
「ありがとう」
「今よりもっと、もっと幸せになって」
私の手をしっかりと握りしめてきた。
辛い時、悲しい時、楽しい時も全ての時間を蘭子と過ごしてきた。
彼女の言葉は重く、本心から私の幸せを願っていてくれているとわかる。
「ありがとう。幸せになる!」
「うん」
「茉莉花ちゃん、そろそろ時間のようだ。行こうか」
佐倉さんに声をかけられ、私は介添の人の手を借りると立ち上がった。
「また後でね」
蘭子が部屋を後にすると佐倉さんは私に声をかける。
「今日という日を迎え、私は本当に感無量だよ。君のウェディングドレス姿を見ることができて嬉しいよ。京香さんもどれだけ見たかったことか」
そう言うとポケットからハンカチを取り出し目元をゴシゴシとこすっていた。
私たちは結婚式をする運びとなった。
都内のホテルで挙式をするが、このホテルは彼が跡を継ぐ予定の場所。
テレビでも取り上げられるような大きなホテルで私は何度訪れても圧倒されてしまう。
「茉莉花、準備はできた?」
蘭子が控室を覗きにきた。
「うん」
「おめでとう。茉莉花、すごく綺麗!」
部屋に入ると私のドレス姿を見て涙ぐんでいた。
「ありがとう」
「今よりもっと、もっと幸せになって」
私の手をしっかりと握りしめてきた。
辛い時、悲しい時、楽しい時も全ての時間を蘭子と過ごしてきた。
彼女の言葉は重く、本心から私の幸せを願っていてくれているとわかる。
「ありがとう。幸せになる!」
「うん」
「茉莉花ちゃん、そろそろ時間のようだ。行こうか」
佐倉さんに声をかけられ、私は介添の人の手を借りると立ち上がった。
「また後でね」
蘭子が部屋を後にすると佐倉さんは私に声をかける。
「今日という日を迎え、私は本当に感無量だよ。君のウェディングドレス姿を見ることができて嬉しいよ。京香さんもどれだけ見たかったことか」
そう言うとポケットからハンカチを取り出し目元をゴシゴシとこすっていた。