天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
もともと調理をするのが好きだった私。
母の為とはいえ栄養学の道をすすんだこともあり、食に対する仕事に興味があった。
それにも増して、私のことを子供のように可愛がってくれる安治郎さんやふみさん、パートの幸子さんに支えられ、ようやく1人で生活が成り立つようになった。
初めの頃は元気もなく、突然悲しくなったり上手く笑えなかったりメンタルがボロボロだったが3人に癒してもらい、心からの支えを得て今日までなんとかやってこれた。
3人には感謝しかない。
ひとまず働いてみたら? と言われて働き始めたのに、居心地の良さに居ついてしまった。
お客さんたちにも『看板娘』と温かく見守ってもらい、私はようやく、ひとりきりになったけどひとりぼっちじゃないと思えるほどになった。
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