天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
その後彼に家まで送ってもらった。
まだ夜でもないしひとりで大丈夫と伝えるが首を縦に振らない。

「家まできちんと送り届けないと社長に怒られるよ」

と冗談混じりに言っていた。

別れ際、なぜか彼と離れ難く、まだ一緒にいたいと思ってしまった。
昨日、今日と一緒の時間を過ごし彼のことをもっともっと知りたいと思った。

「啓介さん、また誘ってくれますか？」

彼がまた誘うと言ってくれた言葉が本物なのか確認したくなった。私は勇気を振り絞り、彼に質問をするとすぐに答えが返ってきた。

「もちろん。すぐにでも誘いたいけど明日から出張なんだ。メッセージだけでも送っていいかな？」

「はい！」

メッセージのやり取りなんて今までにもしていた。けれど今までとは違う気がしていた。
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