年上カメラマンと訳あり彼女の蜜月まで
「さっちゃん? お金持ちだろうが貧乏だろうが、希海は希海なんだから気にしなくていいと思うよ?」
私が何を思ったのか察したように香緒ちゃんは優しい顔でそう言う。確かに、想像以上にお金持ちだったからと言って、私の知る希海さんが変わるわけじゃない。
「うん。そうだね」
そう返すと、希海さんは少し笑みを浮かべていた。
マンションのエントランスを入り、一旦地下の駐車場に向かう。先に着いた2人はすでに台車に荷物を乗せていた。
「希海! 先にこれ、家まで運んでくれる?」
睦月さんがそう言うと「わかりました」と台車を手にする。3人でエレベーターに乗り込むと希海さんは15のボタンを押した。
「15階なんだ。睦月君、高いところ苦手なのに大丈夫なのかな?」
長い付き合いだけあって、香緒ちゃんは睦月さんが高いところが苦手なことを知っていたようだ。確かに、飛行機は平気そうに乗ってたのに、新居の窓から見える景色を見て顔を引き攣らせていた。
「大丈夫じゃなさそうだったよ?」
笑いながら私が答えていると15階に到着する。
降りようとした香緒ちゃんが、開いた扉の向こうに立っていた人を見て「あっ」と声を出す。そしてその人からは「は?」と聞こえてきた。
私が何を思ったのか察したように香緒ちゃんは優しい顔でそう言う。確かに、想像以上にお金持ちだったからと言って、私の知る希海さんが変わるわけじゃない。
「うん。そうだね」
そう返すと、希海さんは少し笑みを浮かべていた。
マンションのエントランスを入り、一旦地下の駐車場に向かう。先に着いた2人はすでに台車に荷物を乗せていた。
「希海! 先にこれ、家まで運んでくれる?」
睦月さんがそう言うと「わかりました」と台車を手にする。3人でエレベーターに乗り込むと希海さんは15のボタンを押した。
「15階なんだ。睦月君、高いところ苦手なのに大丈夫なのかな?」
長い付き合いだけあって、香緒ちゃんは睦月さんが高いところが苦手なことを知っていたようだ。確かに、飛行機は平気そうに乗ってたのに、新居の窓から見える景色を見て顔を引き攣らせていた。
「大丈夫じゃなさそうだったよ?」
笑いながら私が答えていると15階に到着する。
降りようとした香緒ちゃんが、開いた扉の向こうに立っていた人を見て「あっ」と声を出す。そしてその人からは「は?」と聞こえてきた。