【短】虚弱なウサギと乱暴なトラ
「ごめんなさい……」
真っ白で皺1つないベッドに膝を乗せると、せんせぇは手をつけていたお仕事を中断して、わたしの方に来る。
「一生もんの体なんだ、ちゃんと付き合い方覚えろ。じゃないと早死するぞ、馬鹿」
「――……っ、……はい」
キュッと胸が締め付けられて、ほっぺたが緩みそうになるのを堪える。
せんせぇは、わたしが1年生の時から、体の弱いわたしに呆れるんじゃなく……。
いつも、体の限界を超えるまで頑張ってしまうわたしに、呆れてくれる。
怒られるのは、ちょっと怖いけど……優しくて、大好きな“先生”なんだ。
真っ白で皺1つないベッドに膝を乗せると、せんせぇは手をつけていたお仕事を中断して、わたしの方に来る。
「一生もんの体なんだ、ちゃんと付き合い方覚えろ。じゃないと早死するぞ、馬鹿」
「――……っ、……はい」
キュッと胸が締め付けられて、ほっぺたが緩みそうになるのを堪える。
せんせぇは、わたしが1年生の時から、体の弱いわたしに呆れるんじゃなく……。
いつも、体の限界を超えるまで頑張ってしまうわたしに、呆れてくれる。
怒られるのは、ちょっと怖いけど……優しくて、大好きな“先生”なんだ。