Death Contract‐死神の契約‐
プロローグ
―ガタッ!

「なんだ、お前は!どこから入った?!」

少年の眼は、パソコンからいつの間にか彼の部屋に居た男に移った。

椅子から急に立ち上がったため、デスクに置いていた花瓶がバランスを崩して床に落ち、派手な音を立てて砕け散った。


「まぁまぁ」


男は平然と、少年の目を見ながら言った。

「そう警戒するなって」

「警察呼ぶぞ?!」


少年の声が少し裏返ったため、男は肩を揺らして笑った。


「黙れ!!」

「なんだよ、つれねぇなあ…。呼んだのはお前だろ?」

「俺は何もしてなっ…」


言いかけた少年はハッとして、再び目線をパソコンに戻した。
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