Death Contract‐死神の契約‐
春稀は寝癖で乱れた髪を手櫛で整えながら、目を見開いていた。


「そういうあんたは誰なん?」


シリアは敵意を剥き出しにして春稀に言った。


「…俺は水島春稀。レオと契約した」

「っ!?レオ!あんた、こんなひょろっこいんと契約したんか!」

「ひょろっこいのって何だよ。ってか、関西弁…」

「あかんのか」

「そういう意味じゃねえよ」

「じゃあ、どーゆー意味やねん」

「はーい、ストップストップ!喧嘩しなーい」


春稀とシリアの間に、クロラが割って入った。
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