Death Contract‐死神の契約‐
まるで声が、部屋の中の全ての壁から聞こえてくるような錯覚に陥り、部屋に居た全員は辺りを見渡すが、声の主は現れない。


「全く、この私に苦労させようなんて、何考えてるの」

「うっとーしいなあ!あたしはあんたのそーゆー所が大っっ嫌いやねん、キオナ!さっさと出てこんかい、鏡ん中閉じ込めて、一生出られんようにしたろか!」


シリアは壁に向かって怒鳴った。


「あなた達なんて所詮、ランクの低い、まぁ、いわゆる普通死神…。トップ5の私が負けるわけないでしょ」

「何やと!普通死神ナメんなよ!」


シリアは壁に向かって中指を立てた。
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