Death Contract‐死神の契約‐
「その『トップ5』の『キオナ様』が何の用?」


アビーは嫌味を混ぜて言った。


「そこの煩い小猿のせいで、危うく忘れる所だったわ」

「誰が小猿じゃ、ボケ!」

「何かあったのか」


レオが問うと、キオナは姿を現した。
髪をなびかせながら、春稀の真後ろに。


「あら、水島君。ごきげんよう」


春稀の学校で未だに教師として居るキオナは、『古海理沙子』としての春稀の呼び方で挨拶した。


「……どうも」


春稀もそれに答えた。
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