Death Contract‐死神の契約‐
「…いつまでそこに居るつもりだ?」


椅子にもたれたまま、後方に感じた微かな気配に眉をひそめた。


「お前には、立ち聞きするという趣味があったのか、レディオ?」

「そんな訳ないだろう。たまたま、居たもんで、面白そうだったから、聞いてただけだ」


レディオ、と呼ばれた男は空間を裂き、靴をカツカツ鳴らしながら、男の前に姿を現した。
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