Death Contract‐死神の契約‐
「はいっ…」


由佳は、春稀の手の平に、小さな箱を置いた。

「開けていい?」

「うんっ…。気に入るか、分かんないけど…」


春稀は、そっと、割れ物を扱うようにして、箱を開けた。
中には、少し大きめのドクロがついた、シルバーのネックレスが入っていた。


「お、カッコイイ」

「春稀に似合うと思って。…気に入った?」

「おう。サンキュ」

「よかった…。春稀、全っ然オシャレしないし」

「明日、学校にコレつけてくよ」

「本当?やったぁ!」

「じゃ、俺からのお返し」

「え…」


由佳が言い終わらない内に、由佳の前髪をかきあげ、そっと額に口づけをした。
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